サイト・トップ
新・漫画 ガスの話
新・漫画 ガスの話 
サイト・トップ
新・漫画 ガスの話
新・漫画ガスの話 68

作成日2020/11/02 更新日2022/04/09 コメント2023/07/18
Fガスの科学/原子・分子の話 メンデレーエフの元素周期表

カールスルーエ会議で原子量の話を聴いたドミトリー・メンデレーエフが元素周期を発見し元素周期律を発表しました。
元素の周期律を研究したのはメンデレーエフだけではなく、様々な科学者・化学者が元素の周期律を考案しましたが、現在につながる元素周期表はこのメンデレーエフが考案したものが改良されてきたものです。
元素を原子量順に並べてその周期を明らかにした周期律ですが、まだまだ全ての元素が発見されている訳ではありません。
なお、日本では「周期律(法則)」とそれをもとに表にまとめた「周期表」が正しく理解されなかった時期があり、いまでも「周期律表」という間違った言葉を見かけることがあります。法則は「周期律」、これを元にテーブルにしたのが「周期表」です。より正確には「元素の周期表」あるいは「化学元素周期表」と言うのがよいと思われます。
周期表の重要なところは、同じ族の元素が類似の性質を示すこと、空欄になっているところに未発見の元素があるだろうと予測されること、原子量と原子番号の間に重要な知見があるだろうということ(この問題は同位体の発見によって解決されるようになりました)などです。
化学の分野は、多くの単体と桁外れに多い種類の化合物を取り扱います。混沌とした化学物質の中から基本となる「元素」見事に整理したメンデレーエフの業績は大きなものです。しかし、それはわずか150年前のことでした。