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新・漫画ガスの話 40
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作成日2020/10/21 更新日2022/04/05

Dガスの科学/18世紀の科学史 ニュートンによるフックの抹消

フックが亡くなり邪魔者がいなくなったニュートン、かつて挫折してしまった「光学」を復活させて出版します。そしてフックを歴史から抹消する行動にでます。会長となったニュートンの最初の仕事はフックの存在を抹殺することでした。これをやりとげた後は、会長職の権限を利用して、微積分の先取権をめぐって争うライプニッツを罠にはめ、逆に泥棒呼ばわりすることになります。
そして次の標的はグリニッジ天文台長ジョン・フラムスティードです。
フックが亡くなり、「万有引力の法則」発見の先取権を争う相手はいなくなりましたがこの法則を証明するための天文データを「都合よく」集めなくてはなりません。
重力という力は、電磁力などその他の力と比べると桁外れに小さく30桁くらい違います。地球くらい大きな物体であればそれなりの重力を持ちますが、「万物」が持つ力と言われてもリンゴが持つ重力を証明することはできません。万有引力の法則を科学的に証明するためには天体と天体の間に働く力を精密に調べて初めて定量化できるものです。実験や天体観測などの地道な研究ができないニュートンは実験データを手に入れなくてはならないのです。リンゴが落ちるの見て万有引力が発見されたなどというバカげた話を真に受けるようでは引力を理解することはできません。
超真面目なフラムスティードへのニュートンの陰湿なパワハラが始まりました。
独裁者の心の闇、猜疑心や被蓋妄想は、激しい行動に移っていきます。