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新・漫画ガスの話 39
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作成日2020/10/21 更新日2022/04/05

Dガスの科学/18世紀の科学史 王立協会会長 アイザック・ニュートン

政治・経済と科学の世界で強大な権力を得たニュートン、英国はニュートン主義に覆われていきます。科学と宗教を融合させるニュートン主義は、観測結果よりも自身の理論を優先、ボイルとフックが築き始めた科学は、前時代の哲学・錬金術の世界に逆戻りです。
ニュートンは、万有引力は神が万人に与えた力であると説明し、科学的な説明、なぜそのような力が働くのかという説明を行いませんでした。

虹を7色に分けるという方法も、音のオクターブとの神秘性から取り入れたもので、科学的意味は何もありません。科学の説明を神秘的に見せるニュートンの手法は、怪しげですが、災厄で疲弊していた国民に支持されニュートンは神格化されました。科学の先進国になるはずであった英国は、ニュートンを激しく批判する欧州から分断され、孤立していきました。

フックが亡くなり、王立協会を手に入れたニュートンは、組織を変えてしまいます。自由で闊達な議論を目指していた王立協会はガチガチのルールで縛られるようになり、会長職が24年も続く独裁に変ってしまいました。権力を得た人間が初めにすること、「組織改革」と決まっています。民主的に選挙で選ばれるはずの王立協会会長、周りをイエスマンで固め反対するものを粛正していく手法は20世紀の独裁国家と全く同じです。