ずんぐりF1制作記
   


 
F1はレーシングカーなのでカラフルで格好もすばらしいと思います。
毎年15車種近くがデビューするF1では1950年からの世界選手権に登場した車は20世紀だけでも大変な数があります。
70年代以降はグランプリ毎に大幅変更があったりカラーリングが変わったりするので絵やミニカーを集めるのも楽しいものです。
1/12,1/18,1/20,1/24,1/43,1/64と様々なスケールのミニカーやプラモデルがたくさんあり、 我が家にも1/12から1/64までのミニカーやプラモデルがあります
しかし、全部集めるとなるととても大変です。
そこで好きな車の絵を探してきては少しずつF1図鑑を作ってみようと思いました。
本物のF1はとてもスリムで長いのですが、絵の場合たくさん並べてみると特徴が出にくくて少しつまらなく感じたので、もう少し可愛らしくと、ズングリスタイルにしました。
ズングリ・スケールは正確な縮尺とは全く異なりますが、90年代のF1カーでおよそ360×150ピクセル(解像度72dpi)の絵にしています。
 
●エフワンずんぐりスケール
90年代前半で好きな車はマクラーレンMP4/7Aホンダです。
 プラモデルの組立図などに入っている三面図だと上の絵のように非常に細長い車です。
そのままぎゅっとボディを縮めると上の絵のようになります。
タイヤまで縮んでしまうのでおかしな格好になります。
そこでタイヤ・ホイールをはずして車体だけを縮めます
タイヤをだいたい元の位置に取り付けてみます。車体に対してタイヤが大きいようです。
リヤウイング翼端板もオリジナルに比べると幅が狭く見え、スポンサーのロゴなども扁平になっています。
タイヤのサイズを適当に変えて、車高も調整します。翼端板の形を変えたりロゴの形を変えていきます。
オリジナルの車に比べるとずいぶん形はは変わりますが、 何となくMP4/7Aの雰囲気は残っているようです。
ちょっと大きめのアイコンにするとこんな感じになります。120×50ピクセルと72×30です。
 
●六輪車たいれる・ふぉーど
次はこれも大好きな車で1/12や1/20のプラモを何度も作ったティレルP34です。
ティレル6輪プロトタイプ34の76年型はF1の情報が少なかった当時の日本でも大人気だった車です。
この車は映像や写真で見るとなんとなくズングリしたイメージがありますが、真横から見ると低く長い車体です。
やはりエフエワンカーです。日本グランプリ(正確にはF1 in Japan)仕様にはひらがなで「たいれる」と書いてあります。
この車もタイヤ・ホイールをはずして、車体を縮めます。
当時の巨大なリヤタイヤに対してフロントのタイヤは非常に小さく、空気抵抗低減と接地面 積増大の2つがねらいの六輪車です。
タイヤを元の位置に取り付けるとうまく入りません。前2軸のタイヤは少し離れているのですがくっつけて入れることにします。
たいれるふぉーど(コスワース)6輪車、こんな感じになります。
ずんぐりエフワンの多くは左側面図なのでこの車も反転しておきます。
日本GP仕様でない初期型のリヤウイングはもっとコンパクトなものです。
 
ずんぐりエフワンカー
83年の最終戦から登場して84年に活躍したウィリアムズ FW-09 /ホンダRA164E。
ツインリンク茂木のホンダミュージアムにも展示されているホンダターボの記念すべき1台。
ズングリ系のFW09も真横からみると意外にスリム。
FW-09をズングリサイズに縮めるとこんな感じです。あまり印象は変らないようです。
ウイリアムズのFW09の前のFW08はとてもずんぐりした車体の車でした。
他の車と並んでいる写真などを見るとその特徴がよく分かるのですが、やはり側面図だけだと比較的スリムな車に見えてしまいます。

FW08という車は元々後ろ4輪の6輪車として設計されたものです。
レギュレーション変更によって6輪車が禁止されたため実際のレースに投入されたのは四輪車版のFW08です。
そのために極端に短いウルトラショートホイールベースのズングリカーになりました。
6輪車にした時に他のF1と同じくらいのサイズになるため四輪のFW08をズングリスケールにすると、..........
こんなに短い車になってしまいます。
 
●うるとらスリムなエフワンカー
ズングリしているウィリアムズとは正反対にウルトラスリムな車の代表がブラバムBT55-BMWターボ。
前後のタイヤやウィングとと比べるととてつもなく車高が低いのが分かります。
天才ゴードン・マーレイが作ったウルトラ・ロー・プロファイル・カー。
ローラー・スケートと呼ばれたこの低い車に載るエンジンはほとんど横倒しになったBMW直列4気筒。
BT55はズングリスケールに変えても、やはり車高の低さが目立つ非常にスリムなエフワンカーです。
他のずんぐりカーだと前輪がカウルの下になるのですがBT55だとタイヤの方が上に出たままです。

●35%圧縮エフワンカー


あまりテキトーにズングリスケールにしていると車どうしの大きさや年代ごとの大きさの違いがあいまいになります。
そこで全長をほぼ35%縮めたスケールも用意しました。




適当に縮めたずんぐりスケールのぶらばむ
高さ方向 だいたい 50ドット
横方向 だいたい 120ドット
長さをほぼ35%縮めたずんぐりスケールのブラバム
高さ方向 1000mm→37ドット
横方向 5000mm→120ドット