1987
F1テレビ観戦記
   


 
(F1テレビ観戦記録)
 1987年に英国のアビンドンという所に住んでいてディドゥコットまで通 勤していました.通勤途中に大きな火力発電所がありそのすぐ近くにウィリアムズのファクトリーがあったはずなのですが結局見つけて見学ということにはなり ませんでした.シルバーストーンのGPも行くチャンスがありませんでした.いつでも行けると思うとなかなか行かないものです.
87年のシルバーストーンサーキットはピケとマンセルの2台のウィリアムズが激しいバトルをしたのをよくおぼえていま す.シルバーストーンまで行くのは,大渋滞が予想されたので,下宿の家族と一緒にテレビ観戦でマンセルを応援することになりました.ウィンブルドンテニス など有名なスポーツもテレビではダイジェスト版くらいしか放送しないのに,F1のレースは日曜日の昼間にレース終了まで生放送されました.
レースは,マンセル,ピケ,セナ,中嶋の4台のホンダがワン・ツー・スリー・フォーを達成したのですが,地元のテレビのアナウンサーは,初め, ネルソン・ピケがトップの時は英国チームであるウィリアムズを応援し,タイヤ交換したマンセルがピケを猛然と追いかけ始めるとマンセルを応援し,ついに逆 転勝ちしたときは絶叫していました.
テレビを見ていた我々はナイジェル・マンセルを応援しつつも2台のウィリアムズがぶつかるのではないかとはら はらしていました.結局,アナウンサーは,トップ4台のエンジンが全て日本のホンダ製であるとか,表彰台の2人がブラジル人ドライバーであるとかは全然説 明しませんでした.しかし,英国チームが英国人ドライバーで英国のグランプリで逆転優勝したシルバーストーンサーキットの大興奮がテレビを通じても伝わっ てきました.
ところで,Britishとは英国人をさすのですが,ナイジェルはイギリス人(English)なので英国の中でもと くにイングランドで人気が高く,出身地がディドゥコットに近いため,私が住んでいたオックスフォード州ではかなりの有名人でした.モータースポーツに興味 がなくても彼の名前は知っているという人が多く英国南部ではまさに地元のヒーローです