California Poppy


2000年5月

植物名 カリフォルニアポピー 花期 5〜8月
Eschscnoltzia Calfornia Cham. 草丈 30cm(我が家のは30cmから80cm)
別名 花菱草、キンエイカ 花色 赤、白、黄色、ピンク、オレンジ
科名 ケシ科
特性 耐寒性1年草 日照 日なた
発芽適温 20〜25度 その他 直根性なので移植ができない。
太陽の光をあびて花が開き、夜は花を閉じる。
その名の通りカリフォルニアやオレゴンの乾燥した原野に自生するケシ科の植物で、原産地の春先をオレンジ色に彩 る。くちばし状のつぼみをたくさんつけ、先端の帽子がぬげて4弁の花びらが開く。
花後に長さ10cmくらいのサヤができ種をつける。
普通の花色はオレンジ色だが、改良種には赤、黄色、クリーム色などの花がある。

栽培した感想です:カリフォルニアポピーの花言葉は「私の希望をかなえて下さい」です
  • ポピーを育ててみたくて、アイスランドポピー、オニゲシポピー、チューリップポピーなどの種を蒔いてみました。ケシ粒と呼ばれるようにケシ科の花の種は非常に小さく、うまく咲いたのはオニゲシポピー1株だけでした。
  • 咲いたオニゲシはポットに種を蒔くときに偶然に風で飛んでしまい花壇で雑草に混じって咲いたものでした。別 名オリエンタルポピーと呼ば れるオニゲシポピーはへびの首のように大きな茎を立ち上げてアネモネのように次々に花を咲かせて、とてもあやしげで立派な花でしたが、残念なことに、夏の 暑さに枯れてしまったあとはこぼれ種でも全く繁殖しません。
  • これらのポピーに比べてカリフォルニアポピーの種はずっと大きく種蒔きは簡単で風や雨で簡単に流れることもなく発芽も良好でした。全く手間いらずで冬の寒さも全く平気でした。
  • 一株で大きいものは直径50cm以上に広がり一度に百本くらいの花茎が立ち上がり、天気の良い日に一斉に咲くととてもきれいです。
  • アイスランドポピーのようにゆらゆらと風になびくポピーや、オニゲシのようにどでかい花を咲かせるポピーなど同 じケシ科でも咲き方に特徴がありますが、カリフォルニアポピーはドカーンと咲く花です。初めは殺風景だった庭になんとかブワーっと彩 りを、と考えていたと きに蒔いたカリフォリニ アポピーは大正解でした。何といっても超初心者でも育てるのがとても簡単だったというのが助かりました。
  • 図鑑や本によると、酸性土壌をきらい、移植を好まないので石灰をまいた土に直播きしなさい、とあります。初めは少し石灰をまきましたが、こぼれ種であちこちで発芽して丈夫に育つようなので全くなにもしないでよいようです。
  • 本には、冬の寒さには弱いので防寒しないといけないとも書いてありますが、秋に発芽した苗は防寒なしで、全て大株に育ちました。茨城県の冬くらいだったら全く問題ないようです。
  • 乾燥気味を好むとありますが、少々の長雨くらいではほとんど問題なく、耕していない土に発芽したのも問題なく大きくなっています。ただ し、移植ができないというのは本当で、こぼれ種が予定外のところに飛んで発芽してしまった苗はどれだけ慎重に移植してもすぐに枯れてしまいます。
  • あえて欠点をあげると、花が非常にたくさん咲くので、強い雨や風で飛ばされると場所によっては掃除が大変になること、非常に大きくなるのでプランターには向かないことだと思います。
  • 簡単にまとめると次にようになります。
    教科書
    結果
    酸性に弱いので土壌は石灰で十分に中和する 何もしていない土地でも十分に育っている
    乾燥気味の排水のよい場所を好む 水はけのよくない耕していない土や砂地のところでも育っている。
    本来は宿根性だが秋蒔き1年草 宿根はしないがこぼれ種がすぐに発芽してくるので年中生茂っている。
    移植ができないので花壇に直播きする 移植はほとんど不可能だが発芽直後ならなんとかなる。
    切り花にもなるが花が散りやすく暗い部屋では花を閉じてしまうのが惜しい。 けっしてそんなことはないと思います。花瓶に活けて長く花が楽しめます。

カリフォルニアポピーが咲いている全体の感じです。
近くの空き地を借りて野菜を植えていますが雑草を防ぐために空いているところに去年の種を蒔きました。
まったく手入れをしていませんが5月になって花が咲き始めました。
家の東側のフェンスまわりにこぼれ種で咲いたカリフォリニアポピー。お隣が空き地なので助かっていますが、根元は家の中にあるのに茎が外に大きく飛び出してしまいました。
切るのが惜しいのでお隣にはこのままにしてもらっています。
このオレンジ色がカリフォルニアポピーの原種だと思います。
花のアップです。オレンジ色以外の花も混じっています。
この色の株は葉の色が少し違っていて少し銀葉ぎみです。
たくさん育った株のなかにほんのわずかにあった花色です。
となりがノースポールの花なのでカリフォルニアポピーの花びらの大きさがけっこう大きいことがわかります。
これも少し変わっていてはなびらの内外の色がすこし違っています。
かなり白に近いクリーム色の花もありました。花が咲きおわった茎の先にはもう種の入ったサヤができています。
パンジーなどは種ができる頃には花も減ってきますが、カリフォルニアポピーは咲き始めからずっと種ができています。

カリフォルニアポピーの成長の様子です。
3月20日:秋に発芽して冬を越した苗がそろそろ大きくなりなり始めます。 4月8日:気温の上昇とともに急に大きくなります。この時期になってあちこちかに発芽してくるものもあります。
4月16日:つぼみができはじめました。 4月18日:
4月22日:真冬に発芽して小苗の株。
こんなに小さいのに花が咲いています。
4月22日:うっそうと繁ってきたカリフォルニアポピーの花が咲き始めます。
4月23日:1日後には花の数がもっと増えています 4月29日:1週間たっていよいよ本格的に咲き始めました。茨城県南部では、5月のゴールデンウィークの頃がカリフォルニアポピーの花期の始まりです。